最強スペックなのに無料 謎の画像生成AI「HiDream-l1」

この記事は約4分で読めます。

HiDream‑l1(HiDream‑I1)は、北京のHiDream.ai(VivagoAI)が2025年4月に公開した、17 B(170億)パラメータの最新オープンソース画像生成AIモデルです。以下はその概要と、競合他社との比較です👇


🧠 主な特徴

  • 大規模オープンソース
    フルモデル(HiDream‑I1‑Full)を含む三つのバリアント(Full / Dev / Fast)がMITライセンスで公開されており、商用利用・改変も可能です niukit.com+14github.com+14b.hatena.ne.jp+14
  • 最新の構造設計
    Sparse Diffusion TransformerとMixture‑of‑Experts(MoE)を採用し、テキストと画像トークンを高度に融合処理。品質と推論速度の両立を実現しています arxiv.org+1github.com+1
  • 高品質な出力性能
    欧米のStable Diffusion 3やMidjourney V6などに比肩またはそれ以上という評価があり、「Artificial Analysis」では6項目で上回っているとの報告もあります xueqiu.com+1github.com+1
  • 中国語・日本語に対応
    複雑なプロンプト理解に強く、日本語や中国語プロンプトでも高精度な生成が可能です 。
  • 推論速度とVRAM要件
    High‑end GPU環境(例:RTX A6000相当)でFullモデルだと1枚あたり約120秒の生成時間、VRAM45 GB必要とされています ascii.jp+3ascii.jp+3b.hatena.ne.jp+3

💰 料金体系

  • 無償での利用
    MITライセンスにより、ローカル環境および研究・商用プロジェクトでフルモデルが無料で使用可能 。
  • 商用プラットフォーム提供
    Web上での生成にはポイント制が導入されており、例として中国元(CNY)での販売が行われています:
    • ¥20(中国元)→1ポイント
    • ¥50 →10ポイント
    • ¥70 →20ポイント(プロ品質、高速処理、HD画質) 。

🔁 比較される競合モデル

モデル特徴HiDream‑I1との比較
Stable Diffusion 3オープンソース、高カスタマイズ性推論品質で劣る、HiDreamに追随される傾向 ascii.jp+3xueqiu.com+3github.com+3
Midjourney V6商用クオリティ、直感的なUIと豊かなスタイル全体性能ではHiDream‑I1が勝るとされることも
DALL‑E 3OpenAI製、テキスト理解・写真写実に強みDPG‑BenchではHiDream‑I1が上回る総合スコア
Flux.1(Black Forest Labs)高精度・高品質の欧州製モデル性能面で同等以上と評価、特にHiDream‑I1‑Fullが優位

⚙️ 開発者向け・商用利用


✅ 総まとめ

  • メリット
    • 高品質・高性能:Stable Diffusion 3やMidjourney V6を上回る場合あり
    • 完全オープンソース:MITライセンスで商用利用可
    • 多言語対応:日本語、中国語、英語など対応
  • 留意点
    • GPUのスペック要件が非常に高い(約40GB以上必要)
    • SaaSとしてのクラウド利用は有料ポイント制(CNYベース)
  • 競合との立ち位置
    オールラウンドに高次元性能を発揮し、特にオープンソースモデルとしては最上位クラス。一方で、商用UI/UXと手軽さではMidjourneyやDALL‑Eに一部劣る可能性あり。

最強スペックなのに無料 謎の画像生成AI「HiDream-l1」 (1/4)
突如あらわれた画像生成AIモデル、「HiDream-I1(ハイドリーム・アイワン)」。現在ハイエンド向けに高い人気を保つ独Black Forest Labsの「Flux.1」以上の性能を誇ります。しかし、モデルとしては大きな課題もありました。